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塗料のJISが改定される件について。 

2008年9月16日

近年、急速に地球環境が悪化してきました。 地球環境の悪化、例えばオゾン層の破壊であったり、 地球温暖化、酸性雨、緑地の砂漠化、 ダイオキシン問題、環境ホルモンなどなど、 マクロ視点から見てもミクロ視点から見ても大変由々しき問題になってきております。 塗料業界及び塗装業界では、有害な重金属をなくしたり、 揮発性有機溶剤(VOC)の削減を目指しております。 さて、このたび塗料のJIS規格が変更されます。 まずJISの動向についてです。 今回は平成16年6月に工業標準化法が改定され、 JIS塗料を作るJIS工場が国の認定工場から、第三者機関へ移行されました。 したがって、現行のJIS認定工場は平成20年9月30日までで、認定が消滅します。 現在JIS認定されているものも再度承認が必要であり、承認は消滅以降になります。 どういうことかというと、今までJIS認定されていた塗料の規格のすべてが、一度JISから外れるわけです。 そして再認定を受けることにより新JISへの移行が行われます。 しかし問題は、国の許可する規格の塗料がなくなるという問題です。 その間は製造会社での社内規格試験に基づく性能表で対応することになります。 実はこれは非常に厄介な問題でして、なんと! 「国の指定する材料が、作れる工場が突然非常に少なくなり、供給に問題がでる。」 という点です。 幸い民間事業に使われる塗料というものは、 社内規格の方がJISより数段厳しい検査をしているので、 余り問題にはありませんが、公共事業の場合、規格適合品がなくなることは、 工事の消滅を意味します(少し大げさですけどそうなんです) またJIS規格の統廃合も実施されるので、今まで普通に使っていた 塗料がなくなることも今後の視野に含まってきます。 これは末端の塗装店までちゃんと情報が行き渡らない、不安な点でもあります。 これも猶予期間や猶予材料があるため、問題は内容に思えますが、 時代に合わせて徐々になくなる「良い塗料」の終焉だと 思うと、寂しさを感じずに入られません。 まずは鉛系の錆止め塗料が、 亜酸化鉛(通称ズボイドJIS K5623)、 シアナミド鉛(JIS K5625)、 鉛酸カルシウム塗料(JIS K5629)の5年毎の見直し以外の鉛系錆止め塗料、 鉛丹塗料(JIS K5622)、塩基性クロム酸鉛(JIS K5624)、 ジンククロメート(JIS K5627)、鉛丹ジンククロメート(JIS K5628) がすべて廃止になります。変更点としては 鉛クロムフリー錆止めペイント(JIS K5674)に総統一されます。 これはシアナミド鉛(JIS K5625)の2種(速乾種)と同等の能力になります。 鉛の危険度を考えると確かにそうですが、鉛丹やズボイドなどの防食性能は、 現在の錆止め塗料では上回ることの出来ない能力でしたので、とても残念です。 また、ラッカー系シンナーやフェノール系・エポ系雲母型塗料(通称MIO塗料)の JIS認定廃止や塩ビ塗料塩ゴム塗料といった、旧強溶剤系の JIS取り消しは仕方ないとされながらも、一つの時代を築いた塗料なので、 とても名残惜しい気がします。 安全面ではタールエポキシ塗料のJIS廃止も大きいです。 防食性能という意味ではタールエポキシはかなり重宝し、今でも普通に施工がありますが、 タール分が融解する問題からJIS廃止となったようです。 農地用ポンプなども水道規格に変わりましたが、 橋梁ジョイント部などはいまだに設計がタールエポキシで来ます。 タールエポキシを設計変更する書類が、価格や許可の関係で元請が承認しないという、 本末転倒な建設業界は末端の一塗装店ではどうしようもありません。 どうか、国のシステムから速やかな変更を望みます。 また、塗装前の処理なども色々違ってくるようです。 いまや旧世代仕様となってしまった塗料構成は、時代に淘汰された形となりました。 新しい塗料については技能士として覚えなおさなければならない点が多く、 これから生き残って行くには、技術もさることながら、知識が必要不可欠になるかと思います。 我々も、できるだけ早く、新しい情報を飲み込んで、アウトプットできるようになりたいと思います。